ホームレス ニューヨークと寝た男
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ファッション・フォトグラファーのマークは、元モデルのハンサムでチャーミンングなルックス、スマートな身のこなしで、一見誰もが羨む”勝ち組”。しかし、華やかなパーティー会場を後に向かった寝床は、マンハッタンのペントハウスではなく、雑居ビルの街のアパートメントの「屋上」。マークはもう6年近くも屋上で寝袋にくるまる生活を送っている。
マークの荷物はスポーツ・ジムのロッカー4つ分。エクササイズで体を鍛え、身だしなみはジムのシャワールームや公園のトイレで整える。現場の仕事を終えるとカフェをハシゴしながらパソコンをチェック。ときには俳優の仕事で臨時収入。友人と飲みに行き、マンハッタンの花火を眺める。ただ屋根のある家がないだけ。
豊かな人生とはなにか。幸せとはなにか。そもそも、人生において成功するとはどういうことなのか? 経済的に安定した堅実な生活を選ばず、何にも縛られない自由な人生を選んだ一人の男の小さな人生から生きるヒントが見えてくる。